スーツを着る

今日は就職する予定の会社の内定式だった。
スーツを着るのは就活の時以来だったので、まだ違和感がある。
いずれはスーツを着るのに違和感の無い人間になるかと思うと、くすぐったいとも薄ら寒いとも思える感覚を憶える。
内定式は形だけで、結局はその後の食事会がメインなのだが、何故か役員の方々のほうがはしゃいでいる。どうにもこの会社、社員さん達がお祭り好きのようだ。
僕もいずれはあんなテンションになるのかと思いつつ、いつのまにかかなりの酒量だったらしく気分が悪くなり休んだりした。新人だけで二次会にも行ったが、さすがに途中で帰った。
どうにも宴会のような場は得意ではない。規模がかなり大きければ隅っこでペースを守りつつゆっくりできるが、中規模だと絶えず話すか飲むか食うかしていないと場が持たないために自然と何かしていることになる。どうにも、せせこましい。
まぁ、人間こういうものにもいずれは慣れるものだと思う。社会人になればまた違った感覚を持てるかもしれない。あまり期待はしていないが。
家に帰ると妹と母が「世にも奇妙な物語」の話で盛り上がっていた。何でも珍しく泣ける話があったのだという。確か、前にも草薙剛の出た話が泣けたとか言っていた。何故か「世にも奇妙な物語」で泣ける話があると嬉しいらしい。普通の泣ける話は要らないそうだ。
まぁ、気持ちはわからんでもない。昨今の感動話にはどうも陳腐な印象を受ける。感動を謳い文句にしている作品が沢山あるからだと思う。忌々しき事態だとは言わないが、決して褒められる状態でもないだろう。
今日はこれくらいで。では、また。